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2026/1/1
仏教の幸福観 大安楽 大自在の境地に至るには
真言宗智山派管長・総本山智積院化主第73世 吉田宏晢
明けましておめでとうございます。この新しい年が平和で安らかな年であることを祈っております。ただ、世界ではウクライナやパレスチナの戦闘は収まっておらず、ベネズエラやインドとパキスタン、東南アジア各地での紛争や戦闘もいつ止むのかという見通しが立っておりません。地球温暖化の進行は止まることを知らず、去年の我が国の猛暑は耐え難いほどで、熱中症患者の救急搬送数が過去最高の8341人に昇ったということです。一方、イーロン・マスク氏の年収は150兆円だそうですが、世界の7億人以上が一日294円で生活していると言われています。
こうした災害や戦争、不平等を見ると、おめでとうなどと言っている場合かとも思いますが、しかし、年の初めや結婚式、会社の開業などは目出度いのであり、その目出度いことが続き、よりよくなることが願われているのだと思います。私も去年の6月28日から真言宗智山派管長、総本山智積院化主第73世という大役に任ぜられ、多くの方々から祝福されました。その後、毎朝の勤行や団参回向、様々な行事や執筆活動、法話や垂示等で毎日を過ごしておりますが、以前のようにおめでとうとは言われなくなりました。
昔、智山派のある化主猊下が「毎日が元旦のような気持でいれば毎日が目出度い」と言われたそうでありますが、確かにその通りだと思います。しかし、一昨年の元旦に起こった能登半島地震の時に、人々はとてもおめでとうとは言えなかったのです。
さて、目出度いはおよそ初めの時だけですが、幸福はもっとスパンが長いと思います。美味しいものをいつも食べていれば、その間は幸せですし、三世代の家族が揃って皆健康で仲良くやっていれば、こんな幸せなことはないと思います。ですがそういう幸せも、食べるものがなくなったり、家族の誰かが亡くなったりすると、途端にその幸せの百倍も千倍もの悲しみが襲ってくるでしょう。ですから普通の幸福は条件づきで、幸せの条件が無くなると、たちまちその幸せに倍する悲しみに襲われるかもしれないのです。また、どんなに幸せであっても永遠にその幸せが続くことはありません。
他方、自分の幸せが誰かの不幸になっていることがあります。例えば好きな人と結婚して幸せいっぱいな時に、失恋して泣いている友がいるかもしれません。さらに言えば、健康だから幸せだけれど、お金がない。お金はあるが病気がちである、など完全な幸福などはありえないのだと思います。
さて、仏教の幸福観はどのようなものかと考える時、釈尊は世間的な幸せを全部捨ててしまわれたと言うことが出来ます。何故なら釈迦国の王子として何一つ不自由なことはなく、結婚もして子どもも出来て、いずれは釈迦国の王様になるわけですから、こんなに幸せなことはないと思われます。しかしシッダールタ(釈尊の幼名)はその幸せを一切合切捨ててしまった。それは何故かと言うと、ある時、城門から外に出て(四門出遊)、老人、病人、死者を見て、自分もいずれそうなることを知って悩み、これを解決しようとして城を出たというのです。これが29歳の時だったと言われています。6年間の難行苦行の末、その苦行を捨てて山を下り、ニレゼー河を渡って、ピッパラ樹(菩提樹)の下で瞑想に入り、明けの明星を見て、遂に悟りを開いたと言われています。
それでは悟りを開いたことによって、何を解決したのか。それは老病死の問題で王位を捨てたのだから、老病死の問題を解決したのです。老病死の先には生まれるということがありますから、生老病死の問題を解決した。よく商売がうまくいかなかったり、受験や就職が上手くいかなかったりすると、四苦八苦しているなどと言いますがb、「人生は四苦八苦だよ」と言われると、「そんなことはない。人生には楽しいことも一杯ある」と反発するでしょう。
しかしこの四苦八苦の「苦」とは、「思い通りにならない」という意味だと言われると、生まれる、年をとる、病気になる、亡くなる、ということは正に「思い通りにならない」から「人生は四苦八苦である」ということは、まさにその通りだと気が付くでしょう。
インドから仏教が中国に渡った時、サンスクリットのドウッカを「苦」と翻訳したために、中国や韓国、日本の人々は、大きな誤解をしてしまったのです。しかし四苦八苦の「苦」は「思い通りにならない」という意味だと知れば、四苦八苦はまさに思い通りになりませんから、誰でも納得すると思います。従って釈迦は一切の苦しみ悲しみを乗り越えたから無条件の安楽(大安楽)を得、一切の思い通りにならないことがなくなったから、大自在の境地に至られたと言われているのです。
これを別の言葉でいうと、解脱涅槃で、解脱は生老病死の繰り返し(輪廻転生)から解放されること(大自在)、涅槃は無条件の幸福(大安楽)ということになります。釈尊はこの境地に如何にして至るかを説法されました。それが四諦(真理)八正道で、その最初の真理が「人生は四苦八苦である」でした。第二の真理は「苦には原因の集まりがある」、第三の真理は「苦の原因の集まりをなくせば苦はなくなる」、第四の真理は「苦の原因の集まりをなくす方法」です。
京都・総本山智積院の中心伽藍である金堂。宗祖弘法大師ご誕生千二百年の記念事業として昭和50年(1975)に建立された これを病気の苦しみとその原因、原因がなくなって健康を取り戻し、安楽と自由を得たことに譬えると、病苦の原因は三種類あり、直接的な原因と、間接的な原因と、無知だと考えられます。例えばお腹が痛い時、その直接的な原因は、胃癌か胃潰瘍か食あたりなどでしょう。そこでその原因がわかれば、手術をしたり放射線を当てたり、下剤を飲んで治療します。それによって痛みがなくなれば、健康を取り戻しますが、胃癌や胃潰瘍や食あたりになった間接的な原因があり、それは不摂生をしたり、ストレスが溜まったり、腐った物を食べたりしたからでしょう。それからさらに大事な原因があって、それは無知です。暑い日に水も飲まずにパソコンをやっていたら熱中症になるよという知識がなければバッタリ倒れて救急車で病院に運ばれるということになります。
そこで生老病死等の四苦八苦にも三つの原因があり、その直接的な原因は我執であり、間接的な原因は法執(自分は生まれてから死ぬまで変わらないと思っているが、それは自分という言葉が変わらないだけで実際には毎日毎年変わっていることに気が付かない)です。最後の無知に当たるものは無明でこれを打ち破るものが悟りの智慧であると考えられます。仏教の歴史はこの智慧を如何にして獲得するかの歴史であったと言っても過言ではないでしょう。従ってこの歴史をたどって実践すれば般若の智慧が得られると思います。
ただそれが得られなくても、直接的な原因と間接的な原因をなくせば痛みは無くなると思います。痛みがなくなれば四苦八苦はなくなるのですから、大安楽大自在の境地に至ったと考えてもよいでしょう。『般若心経』に「観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄」とある通りです。
それでは年頭に当たって、皆様の幸運と安楽をお祈りして筆をおきます。
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よしだ・こうせき/昭和10年(1935)2月25日生まれ。90歳。自坊は埼玉県本庄市の宥勝寺。大正大学名誉教授。博士(文学)。令和7年(2025)6月28日から現職。任期は4年間。平成28年・30年に真言宗の最高厳儀である後七日御修法の供僧(伴僧・五大尊供)を務め、今年の御修法には舎利守として出仕する。令和4年(2022)に第32回中村元東方学術特別顕彰受賞。著書に『空海思想の形成』(春秋社)『やさしい密教』『覚鑁』(共に作品社)など。
2026/1/1
青森東方沖地震 むつ市と大槌町で曹洞宗2カ寺が避難所に
発生直後に受け入れ準備
青森県むつ市の大安寺(同寺提供)震源地に近い下北半島の津軽海峡に面する青森県むつ市大畑町の曹洞宗大安寺で8日夜に避難所が開設され、住民約180人が身を寄せた。避難所の開設は今年2回目。
地震の発生は8日午後11時15分。その10分後には受け入れ態勢に入った。7月のカムチャッカ半島沖地震で避難所を開設した経験から、スムーズに対応できたという。到達した津波の高さや休校などを伝える情報掲示板を設置し、避難者の不安をやわらげようと努めた。津波注意報が解除された9日朝に避難所を閉じた。
2019年の大雨で大畑町の市街地で浸水被害があり、海面から約15㍍の高台にある同寺にも住民が避難してきた。長岡俊成住職は「被害が長期間に及んだときに支援できるようにしておこう」と市に働きかけ、2022年4月に避難所の指定を受けた。翌年9月には市と災害時の協定を結んだ。ソフト面の強化を図ろうと、2023年に防災士の資格も取得した。
こうした準備が、今年に入って頻発する地震の際に役立った。「今回は停電や断水もなかったため乗り切れたが、今後さらに大きな地震が起きるかもしれない。しっかり備えておきたい」と語った。
岩手県大槌町の吉祥寺(同)最大震度5強の揺れを観測した岩手県では、津波警報が発令された沿岸部の大槌町で避難指示が出された。東日本大震災で避難者を受け入れ、記憶の風化を防ぐ様々な伝承活動を続ける同町の同宗吉祥寺で8日夜、避難所が開設された。
「カムチャッカ半島沖地震よりも強い揺れを感じた」と髙橋英悟住職は津波警報が出ると予想し、すぐに準備を開始。午後11時半に避難所を開設し、9日朝6時頃まで住民26人を受け入れた。
東日本大震災の経験から、近場の避難所ではなく海抜約60㍍の同寺を選ぶ住民もいたという。避難指示が解除されたのは9日午前3時頃だったが、残った住民が帰宅するまで閉鎖を延長した。
今回役場から物資が届かなかったため、寺院の備蓄品を提供。髙橋住職は災害時の対応について役場に確認を行ったとし、「大きな災害の前に新たな課題が分かってよかった」と話した。
2026/1/1
第8期臨床仏教師 2人を認定 3年余の研修修了し
臨床仏教師に認定された關氏(左)と丹羽氏(右)。中央は池田名誉所長(公財)全国青少年教化協議会(全青協)・臨床仏教研究所は12月7日、東京・芝の東京グランドホテル(曹洞宗檀信徒会館)で臨床仏教師認定式を挙行し、第8期を修了した2人に池田魯参同研究所名誉所長(駒澤大学名誉教授)から認定証が授与された。認証者はトータルで24人となった。
資格を認定されたのは關元生氏(愛媛県西条市・臨済宗東福寺派寿聖寺副住職)と丹羽隆浩氏(埼玉県秩父市・曹洞宗四萬部寺副住職)。およそ3年かけて座学やワークショップ、実践研修などを重ね、生老病死を含む現代社会が抱える諸課題を研さんした。
池田名誉所長が2人に認定証を手渡し、「おめでとう、しっかり頑張って」と激励した。両氏の認定期間に違いがあり、關氏は2025年12月1日から31年3月31日までの約5年。丹羽氏は2025年12月1日から28年3月31日までの約3年。丹羽氏は「臨床仏教師レジデント」となる。
認定書を手にした關氏は「とても重たいものをいただいた。皆さまや研究所にご迷惑をおかけしないよう、自分でできることを一生懸命精進してまいりたいと思います」と心境を語った。
丹羽氏は、臨床仏教師を志したきっかけが知人の母が末期がんで死去したことだとし、「その時から死に向かう方々に何かお手伝いができないかという思いで、無我夢中で来たような気がする。やっと目に見える形になった。しかしこれがスタート地点。気持ちを新たに色々な方々の思いに寄り添い、それが私の僧侶としての修行だと思っている」と決意を表明した。
臨床仏教研究所の神仁所長は、2人を祝福すると同時に若者たちの自死が増え、特殊詐欺に加担している状況に「経済苦と心の貧困が連動しながら進んでいるような思いをしている」と憂慮した。 そして「今日がスタート。それぞれ3年、5年後に再認定となるが、その中でどのような活動をしていくか。自分自身に気づきながらしっかりと他者ケアをしていくことが求められる。2人の姿を期待を持って見つめて参りたい」と現場での活躍を期待した。
2026/1/1
日蓮宗 井上日修管長就任奉告式
750遠忌円成へ常精進
就任の挨拶を述べる井上管長日蓮宗の第56代管長に推戴された井上日修・本山瑞輪寺貫首(88)の就任奉告式が12月17日、東京都大田区の宗務院で挙行された。井上管長は「祖願達成を目指し、日蓮聖人第750遠忌報恩奉行の無事円成に向け、常精進せんことを誓願し奉る」と6年後に迫った宗祖750遠忌への思いを語った。
式典では、管長推戴委員会の山田光映副委員長が井上管長の推戴に至る経過を報告。同委員会の総意により委員長を務めていた井上管長の推戴を決定し、委員長を辞した上で井上管長が推戴を承諾したことを伝えた。
井上管長に、山田副委員長による推戴書の奉呈、星日龍・管長代務による管長印璽の授与がなされ、田中恵紳宗務総長からは大僧正叙任、特別大法功章の奉呈がなされた。
田中総長は、体調不良のため辞任した菅野日彰管長の7年6カ月にわたる教導や星管長代務に宗会での教旨を賜ったことに感謝。井上管長には「第750遠忌事業の円成に向けてご教導賜りますよう伏してお願い申し上げます」と懇請した。
井上管長は、「宗門は今まさに6年後に迫った宗祖750遠忌に向け、いよいよ邁進致し始めたところ。けだし宗務院には宗祖750遠忌報恩奉行会、企画推進委員会が設けられ、6年後の準備も着々と進められております。不肖、その円成に向けて誠心誠意、精進致す所存」と述べ、事業円成に意欲を示した。(続きは紙面でご覧下さい)
2026/1/1
日蓮宗 新宗務総長に光岡潮慶氏
「行動力と機動力」で対応
新宗務総長に就任した光岡潮慶氏 日蓮宗は12月11日、田中恵紳宗務総長の任期満了に伴う次期宗務総長を選出する第125臨時宗会を東京都大田区の宗務院に招集し、愛知県名古屋市栄立寺住職の光岡潮慶氏(57)を新総長に選出した。光岡新総長は「余力を残すことなく、全身全霊を傾け宗政宗務に尽力する覚悟」と決意を表明。22日には宗務院で内局認証式が行われ、光岡内局が発足した。
11月の宗会議員選挙で宗政会派の明和会が過半数となる23議席を獲得。今月9日、宗憲による参与推薦議員が阿部和正議員(明和会)、田邉木蓮議員(同心会)に決定し、明和会24議席、同心会21議席となった。
投票の結果、光岡氏(明和会)が43票、藤田尚哉氏(同心会)が1票、無効票1票で光岡氏が新総長に選出された。
田中総長は退任の挨拶で4年間の任期中に実施したグランドデザインをはじめとする施策や改革に触れ、「すべての施策に共通するのは、宗門がこれから先も今までと同じように存続しうるであろうかとの強い危機感に根差している」と強調。
総長就任時に述べた「誰がするかは重要ではなく、何をするかが重要である」との言葉を再び議場に投げかけ、「その〝何をするか〟の問いに私なりに出した答えの一つがグランドデザイン。新たな宗務総長と宗務内局の方々には、ぜひともこのグランドデザインを基として、その具現化に取り組んでいただきますよう」と呼びかけた。
田中内局で総務局長を務めてきた光岡新総長は田中総長について「多岐にわたる大改革をわずか4年で着実に実行された」「常に物事の本質を見抜く洞察力と状況を的確に把握し判断する決断力をまじかに拝見してきた」と述べ、「田中総長の後任者として重責をしっかりと引き継がせていただくためにも、決意を新たにして常に日々精進して参る所存」と話した。令和13年に迎える宗祖750遠忌に宗門一丸となって邁進する必要を訴え、「自身の価値は行動力と機動力にあると自負している」と宗政宗務の諸課題に迅速に対応していく意向を語った。
光岡新総長は昭和43年生まれ。立正大学仏教学部宗学科卒。議員4期目。田中内局で総務局長、災害対策本部副本部長、管長推戴委員会委員、日蓮聖人第750遠忌報恩奉行会常任役員などを歴任。立正大学学園理事。全国日蓮宗青年会第28代会長を務めた。
2025/12/15
9人の研究者に仏教書・宗教書の「今年の3冊」を聞く
世界各地で起きる紛争や頻発する自然災害。人工知能の発展は目覚ましいが明るい未来につながるだろうか。昭和100年、終戦から80年の節目となった2025年。仏教書・宗教書にはどんな成果があったか。研究者に「3冊を」選んでもらった。(各書への評は紙面でご覧ください)
奥野光賢・駒澤大学教授(中国仏教)
①大久保良峻・川尻秋生編著『光定撰『伝述一心戒文』の基礎的研究』法藏館
②井上隆史・竹村牧男著『三島由紀夫と唯識』青土社
③石井公成著『「憲法十七条」を読みなおす』春秋社
師茂樹・早稲田大学教授(東アジア仏教)
①石井公成著『「憲法十七条」を読みなおす』春秋社
②大谷由香編『性なる仏教』勉誠社
③櫻井唯著『華厳教学の形成と展開』法藏館
松本峰哲・種智院大学教授(印度哲学・仏教学)
①一郷正道・小澤千晶・太田蕗子訳『全訳 カマラシーラ 修習次第 ―初篇・中篇・後篇』起心書房
②日本臨床宗教師会編集『スピリチュアルケア: 臨床宗教師によるインターフェイス実践の試み』作品社
③アニタ・イサルスカ著(高崎拓哉訳)『 葬祭ジャーニー 世界の「死」をめぐる、びっくりするような風習と儀式』日経ナショナル ジオグラフィック
猪瀬優理・龍谷大学教授(宗教社会学)
①キャロル・ギリガン著、川本隆史・山辺恵理子・米典子訳『人間の声で:ジェンダー二元論を超えるケアの倫理』風行社
②森山りんこ著『お寺に嫁いだ私がフェミニズムに出会って考えたこと』地平社
③安田菜津紀著『遺骨と祈り』産業編集センター
松尾剛次・山形大学名誉教授(日本仏教史)
①末木文美士著『道元 実践の哲学』角川書店
②村井章介著『定本中世倭人伝』講談社
③平雅行著『鎌倉仏教の中世』法藏館
大谷栄一・佛教大学教授(宗教社会学/近代仏教)
①呉 佩遥『近代日本の仏教思想と〈信仰〉』法藏館
②武井謙悟『近代仏教儀礼論序説』法蔵館
③引野亨輔『近世・近代寺院蔵書の社会史』塙書房
大竹晋・佛教翻訳家・宗教評論家
①西口順子著『女の力 古代の女性と仏教』法藏館文庫
②勝浦令子著『女の信心 妻が出家した時代』法藏館文庫
③森山りんこ著『お寺に嫁いだ私がフェミニズムに出会って考えたこと』地平社
杉浦道雄・同朋大学非常勤講師(真宗学)
①瓜生崇著『統一教会・現役二世信者たちの声―壁の向こうの言葉を聴く』法藏館
②四夷法顕著『日本浄土思想の歴史―円仁・源信・法然・親鸞』法藏館
③日本臨床宗教師会編『スピリチュアルケア―臨床宗教師によるインターフェイス実践の試み』作品社
今年の3冊文芸篇編
内藤麻里子・文芸評論家
①金原ひとみ著『YABUNONAKA』文藝春秋
②朝井リョウ著『イン・ザ・メガチャーチ』日本経済新聞出版
③朝井まかて著『どら蔵』講談社
2025/12/15
H1特別賞田中住職 兵庫県警の講習で法話 聴くことは許すこと
ユーモアや人情もたっぷりの田中氏の法話 11月27日、法話の名手である田中宣照氏(兵庫県神戸市・高野山真言宗西室院住職)が県警本部交通機動隊(兵庫区)で、隊員約80人を前に法話を行った。警察の研修で僧侶の法話が行われることは珍しい。西藤勉隊長によると最近の講習では様々な分野の人を招いて見識を広めるよう心がけており、今回は兵庫区仏教会に依頼があった。
21年度のH1グランプリで審査員特別賞を受賞した田中氏。題は「人を育てるということ」とし、高野山の厳しさを紹介。修行中は外界と交流が一切遮断される上に、指導は「自分で考えて乗り越えろ」と言われがちで「自分で考えるのは大切ですが、人を育てる上で一番辛いのはそれ」と回想した。しかし「そこで自分の殻にこもってはいけないというのが仏教の一番初めの大きな発見なんです」と解説。
釈尊は苦行の終盤でスジャータの乳粥を飲んで命が助かった。「そこで、自分の殻に閉じこもったらアカンとわかった。自分一人で全人類の苦しみを救うことはできない、一人で何もかも乗り越えるっていうのはありえないんや!と悟りを開かれた」と縁起を説明し、仏教はコミュニケーションを最も大切にしており、一人でしているように見える坐禅(阿字観)も人とのつながりを確かめるための行だと説明した。
「我々の世界で大切なのは語る力よりも圧倒的に聴く力」。師僧も口下手だったが「心を器にして何でも聴く」をモットーにして他人との会話を楽しんでいた聴き上手だったとし、仮に知っていることを聴かされても知らないフリをして耳を傾けることなども大切だとした。「聴」という字は「ゆるす」と読むことが本質であると述べ、「許す気持ちで話を聴く」ことが人を育てる時に大切なことだと柔らかく説いた。
こうした正統派の法話の後には、田中氏が大好きな野球を題材にした人情話も織り交ぜ2段構えで飽きさせなかった。
2025/12/15
豊山仏青福島大会 東日本大震災の地で全国結集 震災の記録と教訓学ぶ
研修と法要 自らが考え実行の一歩に
慈眼院で慰霊法要に臨む参加者 真言宗豊山派仏教青年会(茨木祐賢会長=福島県相馬市・長命寺)は11月13日、「心に刻む命の灯」をテーマに第51回全国結集福島大会を開催した。東日本大震災で被災した双葉町や浪江町で研修を行い、相馬市で慰霊法要を厳修した。全国から約150人の青年僧侶が集い、震災の教訓に学び、祈りの時間を共にした。
今結集は地震・津波・原発事故の複合災害の実態を伝える双葉町の「東日本大震災・原子力災害伝承館」と、浪江町の震災遺構「浪江町立請戸小学校」での研修を企画。福島市内で行われた開会式では自らも被災者である茨木会長が「震災から14年の月日のなかで、破壊された日常を立て直すために尽くされた多くの人々の姿、数えきれないほどの涙があったことを忘れてはいけない」と語り、被災地を訪れることで「厳しい現実を知り、未来への一助とつながることを切に願う」と呼びかけた。
東京電力福島第一原発の北3㌔地点にある「伝承館」は双葉町の津波被災地に県が整備して、2020年9月に開館。多彩な資料、展示物、パネル、写真、県民の声を通して、未曽有の複合災害の実態と過酷な避難生活、復興に向けた歩み、防災と減災への教訓を発信している。
複合災害の実態を伝える伝承館 請戸小学校は県内唯一の震災遺構で、海岸から300㍍の場所に位置する。発災時、学校に残っていた2年から6年の児童82人(1年生は下校していた)と教員12人が1・5キロ離れた大平山に避難し、全員が無事だった。請戸地区に残った建物は小学校のみで、住民の希望で震災遺構として残された。
津波は校舎の二階床上まで到達し、一階部分には爪痕が残る。二階部分は被災状況を伝えるパネル、震災前の請戸地区を再現した模型やメッセ―ジが書き込まれた黒板が展示されている。
参加者はバスで被災地を走り、伝承館のフィールドパートナーが案内人として同乗し、災害の概要と復興状況を説明した。原発事故は避難が長期化して帰還や復興が困難になること、請戸地区では震災翌日の早朝に避難指示が出たために捜索活動ができず「助けられたかもしれない人を助けられなかったこと」、対策を講じれば原発事故は防げた「人災」だったことなどを指摘した。請戸地区は150人以上が犠牲になったが、請戸小学校は「素早い状況判断と臨機応変な対応」により多くの命が助かった。「未来のために頑張る人がたくさんいる」とも話し、同校卒業生が伝承館で働いていると伝えた。(続きは紙面でご覧ください)
2025/12/12
回想2025 終戦80年にどう向き合ったのか
全日仏の伊藤唯眞会長(浄土門主)より感謝状をうけとるWFBのパロップ・タイアリー会長(9月5日) 今年は終戦80年と同時に昭和100年の節目であった。弊紙が「みんなで選ぶ仏教者100人」を企画したところ、52人から回答があり、名前が挙がった仏教者は117人にのぼった。重複者は思ったより少なかった。最多の支持を得たのは仏教NGOの先駆者でシャンティ国際ボランティア会(SVA)創設に携わった有馬実成(1936~2000)だった。6人が挙げた。曹洞宗僧侶だが、住職とは言わず〝自分は飛び職〟だと自嘲気味に話していたのを思い出す。
続いて5人が挙げたのは世界的な仏教学者の中村元(1912~1999)と晩年まで説法を続けた松原泰道(1907~2009)だった。次いで4人が挙げた立正佼成会開祖の庭野日敬(1906~1999)である。いずれも戦争体験世代である。
今回の「仏教者100人」に戦争と平和に関係する人物は少なくなかった。例えば、3人が挙げた市川白弦(1902~1986)。花園大学に籍を置いた禅学者だが、著書『仏教者の戦争責任』が示すように、仏教者の戦争協力を問い続けてきた。同書は、こんな記述で始まる。〈戦争の罪責はもともと平和の罪責である。戦争の罪責は戦争の勃発と同時に生起したのではない。それは平和のなかでの平和に対する罪責である〉
すなわち、いきなり戦争が始まるのではなく、戦争前の〝平和〟なときに何をしていたのかという詰問である。さらに、次のように述べる。〈平和における平和と自由への罪責は、何よりもまず「無知」の罪責である。「知らぬがほとけ」の罪責である。仏教の「正見」「正思惟」という言葉を、押しひろげた意味につかうならば、「正見」「正思惟」を欠いたことの罪責である〉
無知であってはならぬ、正見・正思惟を欠いてはならぬという仏教語をによる提起である。管見ではあるが、浄土宗、本願寺派、曹洞宗が発した戦後80年メッセージ・談話等では、戦争協力や加担を明記し、懺悔・反省し、平和な世界を展望している。その意味では正見・正思惟と重なり合う。同時に、現在の国内外情勢に対して、正見・正思惟による分析は有効性を持ちうる。
政権末期の石破茂首相は戦後80年所感を発表した(10月10日)。日米開戦前、「総力戦研究所」が日本敗戦を予測したにもかかわらず、なぜ回避できなかったのか、という問題意識で構成されている。その中で「大日本帝国憲法の問題」「政府の問題」「議会の問題」「メディアの問題」「情報収集・分析の問題」の5項目を明示しているが、当然宗教界への言及はない。この所感を意識しながら教団における「戦争協力の問題」を改めて検討する作業は必要だろう。
明るいニュースの一つは、増上寺三大蔵がユネスコ(国連教育科学文化機関)の「世界の記憶」に正式登録されたことだ(4月17日)。翌日、増上寺で開かれた記者会見では、川中光敎宗務総長が「仏教の中心となる大蔵経。仏教が全世界に広がることを願っている」と述べた。
17世紀初頭、徳川家康が日本全国から収集して増上寺に寄進した木版印刷の大蔵経。その総数は以下の約1万2千点に及ぶ。①中国、南宋時代(12世紀)に開版された思渓版大蔵経5342帖、②中国、元時代(13世紀)に開版された普寧寺版大蔵経5228帖、③朝鮮、高麗時代(13世紀)に開版された高麗版大蔵経1357冊。
これらを定本・校本として編纂されたのが『大正新脩大蔵経』である。9月に全日本仏教徒会議大阪大会が開催された際、来日していたWFB世界仏教徒連盟のパロップ・タイアリー会長(タイ)に感謝状が授与されたように、ユネスコ登録にはWFBの強力な後押しもあった。ウェブ公開により漢語圏のみならず世界からアクセスが可能であり、仏教の持つ平和思想を世界に敷衍する機会にもなる。また、これを契機に日本の仏教界・仏教学界が一層興隆することを期待したい。
最後に現在進行している安倍元首相銃撃事件の裁判について。山上徹也被告が犯行に及んだ背景には母親による旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)への多額献金がある。そのため親子関係は最悪だった。妹の証言が重い。〈妹は母親を「母の皮を被った信者が母のふりをしていると思った」〉と語った(共同通信11月19日配信、WEB版)。
多額献金を促す統一教会信仰の犠牲者が子どもたちである。今夏、2世たちが訴訟を起こしたように、山上被告だけの問題ではない。苦悩する2世は数多い。もはや宗教者は無関心ではいられないはずだ。―一部敬称略―(工藤)
2025/12/12
仏教伝道協会 お寺の掲示板大賞2025 大賞は「自分ファーストという貧しさ」
大賞を受賞した顯證寺の掲示板 魅力あるお寺の掲示版を表彰する「輝け!お寺の掲示板大賞2025」(仏教伝道協会主催)の受賞作品が5日、同会ホームページで発表された。最優秀賞にあたる仏教伝道協会大賞には浄土真宗本願寺派顯證寺(鹿児島県南さつま市)の「自分ファーストという貧しさ」(撮影者アカウント名@H27315kyoraku)に決まった。また仏教タイムス賞は真宗大谷派中村寺(栃木県市貝町)の「世の中が便利になって一番困っているのが実は人間なんです」(同arupa7216)が受賞した。
お寺の掲示版の写真をX(旧ツイッター)やインスタグラムに投稿してもらい、標語内容の有難さやユニークさ、インパクト等で賞を決定。7月1日から9月30日までの3カ月の応募期間中に3408作品が寄せられた。その他の入賞作は以下の通り(寺院・標語・投稿者の順)。
【仏教伝道協会本賞】天台宗金嶺寺(東京都台東区)「苦しみがなくなるのではない 苦しみでなくなるのです」la source de vie@1947_2016
真宗大谷派超覚寺(広島市)「慣れていくことに慣れてはいけない」@chokakuji
浄土宗専念寺(東京都新宿区)「迷った時には墓参り―大瀧詠―」nashikiyo
真宗大谷派通善寺(福岡県田川郡)「自分の親にあと何回会いますか?会えますか?」@hiro5936
浄土真宗本願寺派専立寺(福岡市)「お盆の方が師走だと思わないか」@maridrrrum
【中外日報賞】天台宗金嶺寺(東京都台東区)「思った通りにはならないがやった通りにはなります」la source de vie@1947_2016
【文化時報賞】浄土真宗本願寺派林現寺(福岡県北九州市)「雨の日の傘のありがたさはわかるけど屋根のご恩は大きすぎてわからない」hirolotti
【寺社NOW賞】臨済宗東福寺派蓮生寺(和歌山県東牟婁郡)「お寺はいのちのパビリオン」renshoji_zen_temple
【彼岸寺賞】浄土真宗本願寺派顯證寺(鹿児島県南さつま市)「瀕死の一生」@H27315kyoraku
【まいてら賞】浄土真宗本願寺派極楽寺(福岡県北九州市)「お米の命 心から 拝んで頂く」hirolotti
【お寺の窓口賞】浄土真宗本願寺派宝寿寺(福岡県豊前市)「『昔はよかったな』なんて言ったら今生きている意味ねーじゃん 所ジョージ」@hiro5936
【寺子屋ブッダ賞】天台宗津梁院(東京都台東区)「たまには肩の力を抜いてねっ」la source de vie@1947_2016
【ここより賞】浄土宗妙慶院(広島市)「手を抜くと 手が掛かる」myoukeiin_buddhastagram
【笑い飯哲夫賞】曹洞宗鳳林寺(静岡市)「『誰かがやるだろう』その『誰か』とは自分の事である」holyjitemple
仏教タイムス賞の掲示板(栃木・中村寺) 仏教タイムス賞を受賞した中村寺の青柳信英住職の話
今の世の中にふさわしい素晴らしい標語だと思って張りました。これに勝るものはないです。若い人の心にも伝わるようなわかりやすい言葉で、人間を大切にする親鸞の教えの真髄がありますよ。
今はスマホで何でも出来る。住職が説明しなくても何でも答えが出てくる。あまりにも世の中が便利になって、何かに頼らなくても生きられるという錯覚に陥っているような気がします。でも便利になればなるほど人間、欲が出ます。そうして自分さえよければいいという生き方になりつつありませんか。人を大切にして、楽しく生きられる人生の方が良い。この言葉は大正生まれの浅田さんという方が作ったんですが…、まあ、私が説明するよりスマホで調べて下さい。
2025/12/12
曹洞宗 服部総長ら内局が記者会見 「事実誤認」反対派に反論
コンサル募集要項問題 計画遅れは財務面に影響
宗務庁で会見した服部総長 10月の臨時宗議会で争点となったコンサル会社の募集要項の問題を巡り、曹洞宗の服部秀世宗務総長ら内局は3日、東京・芝の宗務庁で記者会見を開いた。内局が進める不動産再開発計画に反対する宗議会議員有志が全国の宗務所長などに送付した文書に対し、服部秀世宗務総長は「一方的な解釈に基づいた内容。まったくの事実誤認だ」と反論した。
臨宗予算委員会では、プロジェクトマネジメントを担当するコンサル会社の募集要項に「既定事項」として東京グランドホテル廃業など未議決の事柄が記載されていたことに批判が集中。臨宗の運営費などに充てる補正予算案が審査未了で廃案となり、宗政が停滞する事態となっている。
内局の方針に疑義を呈する両会派の議員でつくる「曹洞宗寺院有志による基本財産施策検討会」は11月、再開発計画の状況を全国の寺院に周知しようと、募集要項の問題について「議決を経ずに外部向け文書上で既成化された」と提起するなどした文書を宗務所長らに送付。文書では内局に対し、コンサル会社との契約内容の開示なども求めている。
服部総長は「一方的な解釈に基づいた内容。まったくの事実誤認だ。不動産開発の進め方に誤解を与えかねない」と文書の影響を懸念し、記者会見を開いて反論した。
服部総長は、募集要項の問題に対する宗門顧問弁護士の見解とした上で、「業務委託にあたって前提条件を示したものに過ぎない。この記載によってホテル廃業が決定されたと解釈することはできない」と主張。「業務の実施に関しては、提案内容にかかわらず本宗と協議の上、行うこと」と記載されているとし、「決定事項ではないことの裏付けだ」と強調した。(続きは紙面でご覧ください)
2025/12/12
新宗連青年会 千鳥ヶ淵で慰霊平和式典 日程変更 原点に立ち返る機会に
祈り、そして行動へとつなげるとの方針を話す宮本委員長 新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会、宮本泰克委員長)は11月30日、東京都千代田区の国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑で第60回「戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」を挙行した。加盟団体の青年宗教者ら約400人が参集した。戦後80年、第60回の節目を迎えた今年、開催日時を11月に変更。宮本委員長は戦没者への慰霊は「これからも私たちの大切な責務」と述べ、今後も真摯に慰霊に取り組んでいくと誓った。
新宗連青年会は1961年11月26日に結成され、翌年4月には千鳥ヶ淵墓苑で式典を開始。第3回から毎年8月14日夕刻に式典を開催し「8・14式典」として知られてきたが、今年から開催日時を団体結成月の日中に変更。通称を「青年平和式典」に改めた。
理由の一端には、近年の猛暑や天候不順、終戦記念日前後の警備体制の変化による影響もあったとしつつ、宮本委員長は「式典の還暦という節目にあたり、原点に立ち返る機会」になったと説明。「過去に思いを寄せ、未来の平和を祈り、そして行動へとつなげていく」と今後も内容を充実させていく方針を語った。(続きは紙面でご覧ください)
2025/12/8
呉市・一華寺 お寺で無農薬のハチミツを採取
無濾過・非加熱の「一華蜜」 広島県呉市の臨済宗佛通寺派一華寺では、庫裡の屋上に養蜂箱を置いてミツバチを飼育し、ハチミツを採集している。その名も「一華蜜」。「ハチミツは究極の健康食」と謳う守屋佑光住職が、自然に任せつつ丁寧に育てた無農薬・無濾過・非加熱の純粋ハチミツには滋味と栄養がたっぷりだ。
元々は養鶏をやっていた守屋住職。その養鶏仲間がミツバチの飼育をしていたことがきっかけで始めたといい「ミツバチには学ぶことがたくさんあり、環境の変化に応じて、飼育方法が日々進化しているのが魅力的です」と語る。「とにかく油断していると刺されます」と苦労も大きいようだが、「趣味で飼育する場合、手間をかけることで農薬フリーにできるので、気持ちの上でも本当に健全なハチミツだと自信を持っています」と出来栄えには満足な様子。
飼育しているのは西洋ミツバチで、行動範囲が半径2キロ以上。寺の花だけでなく、近隣の野草や花壇から花粉を集めてくる。ミツバチは植物の受粉の役目も担っており、生態系の構築という意味からも大切な生き物だ。守屋住職も、野放図に農薬が使われることでハチが減少していることには危機感を持つ。
一華蜜の味わいは、まろやかでコクがあり、喉に染み入る時はまさに法悦。そのまますくって舐めるのも乙だが、パンに塗ったり、紅茶に入れたりしても最高だ。守屋住職も毎朝、自家製ヨーグルトに一さじのハチミツを混ぜているため、健康ハツラツだという。
一華蜜のお布施は1瓶(130グラム)で1500円。「売るというより、主にお参りに来た人にプレゼントするために扱っています」とのこと。

