仏教者の戦争体験 of weekly bukkyo-times website ver 2.3

仏教タイムス社 最新刊
『仏教者の戦争体験』
仏教タイムス社編集部・編
戦時下を生きた仏教者44人の体験を伝える

 週刊仏教タイムスでは終戦60年にあたる2005年からたびたび仏教者の戦争体験を掲載してきました。本書は第一部「体験集」と第二部「寄稿・レポート・記事」で合わせて44人が登場します。戦地に赴いた人や空襲に遭遇した人、戦争犯罪人(戦犯)とされた人、シベリア抑留者、そして女性の体験など―仏教と戦争の関わりについての貴重な証言です。

「敗戦で故郷に帰ってから、私は小学校時代からの一の友達の母親に会いました。その友達は私の寺の檀家の子で、私の家から4、5軒離れた所の家でした。しっかりした男でしたが、それが早くから海軍に出ていたのです。その時です。その母親から『あんた元気で帰ってよかったな。うちの息子は死んだよ』と言われ、これが私の胸に非常に応えました。生きて帰って悪かったというのが私の思いでした。それがずっと長く私の『こだわり』になったのです。」―信楽峻麿・龍谷大学名誉教授

「日本のみそ汁を飲みたい、日本の風呂に入りたい、田舎の山を見たい。この3つの願いをみんな持っていた。亡くなった人はどれ一つもかなえられなかった…。なんとか帰国できた人は実現できたけれども…」―岩波道俊・曹洞宗福泉寺住職

「タコツボ作戦ですよ。それで、穴の中から外を見て、戦車が来るのを待っていると、ああおふくろに会いてえなって、満州に行くなって言った気持ちがよくわかって…。申し訳ないけど天皇陛下のことは考えなかった。母親のことしか考えられなかった」―清水博雅・真言宗智山派眞照寺住職

四六判 265頁 1600円(税・送料別)
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目次(肩書は当時)
第一部 体験集
平和は見果てぬ夢…福富雪底(臨済宗大徳寺派前管長)戦争体験.jpg

当然生きて帰るとは思わず…叡南覚範(比叡山延暦寺長臈)

死ぬ覚悟で不発弾処理…紀野一義(真如会主宰)

“こだわり”が平和運動の原点…信楽峻麿(龍谷大学名誉教授)

軍隊数日、勤労動員の日々…小島昭安(曹洞宗永源寺住職)

お地蔵様に助けられた…笹川亮宣(曹洞宗観音庵住職)

焼け野原の彼方に築地本願寺…早島和子(浄土真宗本願寺派宣正寺前坊守)

原爆雲は南京かぼちゃの形…猪原妙政(日蓮宗法音寺東京支院主管)

わななきながら見た大空襲…守山球枝(真言宗豊山派仏教婦人会会長)

《花まつりを語る》修証義、空襲、ボランティア…小山内美枝子(脚本家)

満州で終戦、捕虜生活も…武田秀嗣(曹洞宗大本山永平寺東京別院監院)

巣鴨プリズン慰問…田嶋澄子(真言宗豊山派正真寺寺族)

川崎・横浜の2大空襲体験…野沢隆幸(真言宗智山派大本山川崎大師平間寺長臈)20050113小島img175 (1).jpg旧制中学時代の小島昭安さんら学徒動員された学生たち(永源寺提供)

病死者に苦悩のナンマンダブ…他阿真円(時宗法主)

一家自決寸前、母親の泣き声で…村口一雄(株式会社第一書房社長)

立法による名誉回復を…李鶴来(韓国出身元BC級戦犯が集う「同進会」会長)

中国戦線で九死に一生…勸山弘(真宗大谷派真楽寺住職)

北海道に疎開、食糧増産に従事…尾谷卓一(日蓮宗本源寺院主)

“戦争未亡人”から尼僧へ…諏訪部自恭(臨済宗妙心寺派成林庵住職)

藤沢で機銃掃射に遭う…松山円道(浄土宗本真寺前住職)

勤労動員から肉体労働まで…田中昭徳(浅草寺妙音院前住職)

空襲で伽藍焼失、復興に半世紀…小野塚幾澄(前真言宗豊山派管長)

学徒出陣し、シベリア抑留…岩波道俊(曹洞宗福泉寺住職)

長引けば“海の特攻隊”…額賀章友(元世界宗教者平和会議日本委員会広報委員)

英霊を弔い続けた半生…竹内泰存(日蓮宗法華堂教会院主)戦闘機.jpg浄土宗法泉寺が献納した三式戦闘機「飛燕」と命名状

《新春エッセイ》戦災復興の力を震災復興に…板橋興宗(曹洞宗御誕生寺住職)

《新春エッセイ》戦争協力への懺悔から始まる…河野太通(臨済宗妙心寺派管長)

《東京大空襲70回忌》恐怖だった焼夷弾の音…八木季生(浄土宗大本山増上寺法主)

学徒出陣で特攻を援護…三田村鳳治(日蓮宗大本山妙顕寺貫首)

大刀洗飛行場の空襲と特攻…佐々木壽彦(浄土宗法泉寺前住職)

空襲と食糧欠乏の中で長女出産…小野妙恭(真言宗豊山派大本山護国寺図書室主事)

今も昔も教育が人間を左右…阿部惠海(曹洞宗教誨師連合会副会長)

昭和20年1月、輜重隊に入隊…福家英明(天台寺門宗管長)

戦争で安全な場所なし…内田昌孝(元立正佼成会理事長)20090806-13すがもスケッチ.JPG戦犯を収容する巣鴨プリズンでの慰問の様子を描いたスケッチ(正真寺提供)

捕虜生活時に芝居作りも…酒井日慈(日蓮宗大本山池上本門寺貫首)

満州の学生時代、ソ連が進攻…清水博雅(真言宗智山派眞照寺住職)

長崎で特攻訓練と原爆を体験…大田大穣(曹洞宗皓台寺住職)

《新春エッセイ》戦後70年、豊かさはどこへ…宮城泰年(聖護院門跡門主)

釈尊の教えに忠実であれ…五十嵐隆明(浄土宗西山禅林寺派総本山禅林寺第八八世法主)

《大阪大空襲70年》街は火の海、夜通し歩き避難…井桁雄弘(大阪府佛教会会長)

第二部 寄稿・レポート・記事
戦犯と2人の教誨師 花山信勝と田嶋隆純…小林弘忠(ジャーナリスト)20060810田嶋隆純.JPG戦犯教誨師だった真言宗豊山派僧侶・田嶋隆純

日米開戦秘話 関法善師の証言…野本一平(米国在住ジャーナリスト)

ハンセン病隔離100年講演…佐川修(多磨全生園入所者自治会会長)

日系仏教徒の戦争―長谷川良子・安孫子洋・水野ハリー義徳…長島幸和(ジャーナリスト)

ビキニ水爆実験、第五福竜丸以外の漁船も被爆…柿田睦夫(ジャーナリスト)

戦犯を追悼した“終戦仏教”(編集部)

韓国・朝鮮人BC級戦犯問題を伝えるパネル展(編集部)

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