宗教文化教育推進センター(CERC/土屋博センター長)が宗教の歴史と現状への理解を深めた人に対して与える「宗教文化士」の第1回認定試験が昨年11月13日に行われ、応募者92人(受験者91人)中58人が合格した(合格率63%)。受験者は大学生が中心だが、教員や海外からの留学生も含まれていた。
CERCは「日本宗教学会」と「『宗教と社会』学会」が連携して運営。宗教文化士制度は、日本や世界の宗教文化の基礎的知識や理解力を養うことを目的とする。資格を活かせる職業として、ツアーコンダクターなどの旅行関係や学校教員などの教育関係、国家・地方公務員など公的機関などを挙げている。
試験は記号選択式問題50問と論述式1問。HP上(http://www.cerc.jp/)で問題と解答を公開している。その内容は、日本の神道や仏教、新宗教はもちろん、キリスト教やイスラームをはじめ、世界の諸宗教に関するものまで幅広く、宗教学、宗教社会学に関する出題もある。
今後も進展するであろうグローバル化を踏まえ、宗教の基礎的素養や宗教文化の理解を深めることの重要性を印象づける内容とも言えそうだ。事務局長の井上順孝氏(国学院大学教授)は、「論述形式の問題の解答もよく書かれていて、しっかりと勉強をしてきていた」と手応えを話した。
第一回試験は6月に行われる予定だったが、震災の影響を考慮して延期。11月に国学院大学、北海道大学、東北大学、関西学院大学、天理大学、皇学館大学で実施された。資格の有効期間は5年間で、更新時の研修等が検討されている。次回試験は6月24日を予定。