青年僧侶が街頭へ 仏教界への期待度を調査

「僧侶は現代社会に対して何ができるのか」という問題意識のもと、東京近郊の青年僧侶が集まり、超宗派仏教青年会「BOUZ(ボウズ)」をこのほど結成した。活動の第一歩として24日、一般市民の声に耳を傾ける「仏教界への期待度・実態調査」を〝おばあちゃんの原宿〟こと豊島区巣鴨で開始。同調査は仏教タイムス社と共同で行い、引き続き都内各所で実施される。

「BOUZ」事務局は千葉県流山市の真宗大谷派・流山開教所源正寺(不二門至浄住職)。第1回目の調査は午前11時から午後4時半まで、巣鴨地蔵通り商店街に面する真言宗豊山派眞性寺を中心に実施。僧侶6人が2班に分かれて、参拝者らに協力を呼びかけた。

調査方法は、スケッチブックの各見開きに、「お寺は(僧侶は・仏教は)必要ですか?」「お寺に(僧侶に・仏教に)期待することはありますか?」などの設問を掲げ、回答者が「YES」「NO」の欄にシールを貼っていくというもの。
この日の調査協力者は39人。大半が「必要」「期待している」欄にシールを貼ったが、その際様々な声が寄せられた。

「お坊さんに拝んでもらわないと、あの世に行けないじゃない」「お寺がなくなると、お墓がなくなるから困る」と、葬送と来世の安心のために「必要」という意見が多数。「お寺がなくなると、火葬場もなくなるの?」という難問まで飛び出した。「霊園に墓を設けたので、お寺を必要としなくなった」という趣旨の発言もあった。

「お布施」への意見も。「お布施の〝お気持ち〟が、いくらかわからないので困る」「檀家ごとにお布施の額が違う。平等にした方がいい」

「お寺(菩提寺)には年1回、お盆の時だけ行く。住職の顔も知らない」という女性は、「仏教は必要だけれど、今のままではダメ。だから(必要と不必要の)中間」と答えた。一方、巣鴨には「毎月お参りに来ている」と話し、信心深い様子だった。

「お坊さんは人の道を説くんだから、しっかり勉強していただきたい」「お坊さんはもっと親しく社会に出て行ってほしい」という辛口エールも。「お寺は〝日本の良さ〟。なくなってほしくない」という激励もあった。

調査結果は12月上旬までにまとめられ、本紙上で公表する。事務局の不二門住職は、「統計というよりも、〝僧侶が実際に街に出て聞いた市民の声〟として貴重な調査になる。それぞれの仏教青年会などの勉強会で、活用できるものにしたいですね」と意欲を見せている。

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